mooの徒然

判で押したような毎日だけど、その中で小さいけれどキラリと光る、そんな事を綴っていけたら…

眠れぬ夜のヒトリゴト

外は雨



こんな夜は



思わなくてもいい事を思い


思い出さなくてもいい事を思い出します




留守電の声


私が寂しくない様に


いつでも聞ける様に



ギターをつま弾く音と私の名前を呼ぶ声を


入れてくれて



どれくらいの時間が過ぎたのでしょう




その携帯は


今は、もう手元に無いけれど



二度と聞くことが出来ないから


素敵な思い出として


心に残っているのでしょうね



雨の夜の



ヒトリゴトです








今は、留守電に声を入れてくれる人より




ふわりと柔らかく包んでくれる人がいい



暑い日には


柔らかい日陰を



寒い日には


暖かい陽差しを




そうやって


いつでもそばにいて



声を聞かせて



抱きしめてくれる



それがとっても幸せって



もう、気づいているのです



「私」の事をほんの少し

あの夏


着の身着のままで、家を出た


限界を超えていた



酷いDV

毎日、浴びせられる言葉の暴力

子供への暴力



どうしたら3人揃って死ねるのか

決して生き残ってはいけない

揃って


そればかりが頭の中をぐるぐるとしていた



ある日、母からの電話


もう、いい加減に帰ってらっしゃい!



受話器の向こう

母は、何を感じていたのだろう



父が言う


今なら、お前たち3人助ける事ができるぞ




目が覚めた気がした


3人で生きられるのかも




その日のうちに


娘を実家に帰した



息子は、

夏休みの部活があと2日

そしたら、お母さんとここを出るよ



娘がいない事を

元夫は気づかない


私も話さない



子供達の身の回りの物を

ほんの少しだけ車に積んで家を出た



その夜

実家に元夫から電話があった



父が言った


そちらに3人居ますか?


そう聞くから


居ますよ


そう答えたら、電話は切れたよ



そんなものよ

私達3人は、あの人にとってそんなものなのよ



そんなものだから

離婚届も簡単に印を押してくれた


子供の親権なんて確認も無かった



押せばいいんだろ、押せば!!



そう、押せばいいのよ

後は、家裁で、ね


心の中で、そう言った


娘、小6

息子、中2




大きな歯車が動き出したよ

もう、前に進むしかないよ

行くよ、お母さん



家を出る時の息子の言葉



暑い夏の日のこと




メール…嵐の夜に

前回の台風の時

私の事を心配してメールをくれた

昔々大好きだった人




メールが…

心配で心配で

どうしょうもないらしい



子供達と一緒?

停電するかもしれないから

きちんと充電してね

じゅうぶん気をつけてね



気にかけてくれてありがとう


ありがとう


離れた手は

もう、届かないけれど


ありがとう




どんどん風雨が強くなっています

どうか、前回以上の被害が出ません様に




皆様の地域も

被害が大きくなりません様に