mooの徒然

判で押したような毎日だけど、その中で小さいけれどキラリと光る、そんな事を綴っていけたら…

私のことをほんの少しだけ〜最近、思っている事〜②

2月は嫌い


母が亡くなる前

最初で最後のお見舞い



父から連絡があり

一週間悩み

病院へ行った…大雨の日




5時…もう、暗くなっていた

ナースステーションで部屋を教えていただき


窓際のベッド

ちょこんと座っていた


何年振り…

とても小さくなっていた



もう、生きてるうちは会えないと思ってたの

ずーっと泣いてた

会いたくて会いたくて


行かなきゃ、生きてるうちに

あなたのところに行かなきゃ

ずっと思ってたのよ




色の変わった足先

ベッドの脇の車椅子

歩けない事は、すぐに分かった


子供達の事を少し話す


子供達を立派に育てましたね


そう言ってくれた


その姿が、観音様に見えた


もう長くは無い…



外は雨?

行きたいわぁ…


土砂降りだよ

お天気のいい日に、

お兄ちゃんの車で迎えに来るからね


何度もそう言って

病室を出た



最後の会話




駅までの道

雨と涙でぐしゃぐしゃだった


電車の中

周りの人が見ていた

酷い顔をしていたんだろう


3時間弱

その距離に母は居たのに


私の中では

永遠の距離だった




お兄ちゃんの車で迎えに来るからね


約束は果たされないまま


永遠に…



2月は嫌い


早く3月になります様に


2月になってから


ずーっと思ってる