mooの徒然

判で押したような毎日だけど、その中で小さいけれどキラリと光る、そんな事を綴っていけたら…

眠れぬ夜のヒトリゴト

満月の夜


ベランダでひとりぼーっと眺める


昔々の事が頭をよぎる



台風の翌日、メールをくれた人


大好きだった


大切にしてくれた


いつも私の事が一番


子供を心配するみたいに心配してくれて


背が高くて


びっくりするくらいにオシャレで


かっこよかった




子供達が大きくなって


そこそこ自分の時間がある私



その人は、奥さんを亡くされて


ひとりで子供を育てていた



子供が出来るのが遅くてね



そう、年齢の割に小さな子供だった


出会った頃は、幼稚園に通ってた


毎日、車で送って


何とか言う外車


それに、チャイルドシート付けて



ねぇ、園児のママさん達にモテるでしょ?



そんな訳ないよ!


チャイルドシート付けてる車に乗ってる男が


モテると思う?



そうかなぁ…



そんな会話



mooだって会社でモテるでしょ?



そんな訳ないよ!


大っきな子供2人もいて

モテる訳ないでしょ!



お互いに、この人に私でいいの?


もっともっと素敵な相手がいるんじゃない?


そんな事を考えてた





深夜、長い長いLINEが来る


書いてある内容は、



moo、周りを見てごらんよ


僕より素敵な人、たくさんいるよ



だった



それを何度も何度も



そんな事ないよ


貴方が大好きだし


一緒に居たい



そう返してた




ある日


LINEが来なくなり



削除されたとわかった



いきなり、ね



それが答えなんだね、って


メールして



過ごした時間


交わした言葉


深い想い



全てを捨てた



あの時は、考えられなかったけど



慣れない子育てと仕事


家事もこなして



気持ちに余裕が無かったと


でも、好きでいたい


好きでいて欲しい



甘えたかったんだと


甘えさせて欲しかったんだと


長いLINEに


ただただ、うんうんそうだね



そう返して欲しかったんだと


今なら


わかる



もう、遅いけど