遠い記憶の中の私【コーラ飴とラムネ】
やんちゃ小僧とたくさんお話しをしていて
子供の頃の事を少しずつ思い出した
小学校一年生くらいの時の出来事
お菓子屋さんで、コーラ飴を買った事がある
正確には、私が買ったのではなく
誰かに連れて行ってもらったと思う
ペコちゃんのペロペロキャンディーの様な
棒付きの飴
コーラ飴が欲しかった訳では無く
入れ物の一番上にあったから
家に帰って、コーラの飴を見た父
なぜこれを買った?
コーラがいかに身体に悪いのか、渾々と説く
私は、全く理解できなかったけれど
とにかくコーラは父に叱られる
頭にインプットされた
こんな形でコーラ色
高校に入った時、クラスメイトが
朝起きたらコカコーラのホームサイズを
グビグビと飲むんだ
飲まないと我慢出来ないんだよね
そう言ってた
私は、腰が抜けそうなくらいに驚いものだ
お父さんに叱られないの?
聞いてみた
はぁ???
そんな顔をされた
当時のコカコーラは瓶
我が家では、ジュースと言ったら
お米屋さんが配達をしてくれる
プラッシーがバヤリースだった
近所の男の子の家に遊びに行った時、
ジュース作ってやるよ!
と言われ
戸棚から、謎の袋を出す
コップにオレンジ色の粉を入れ
水を入れたら、何とオレンジジュースだ!!
この時は、謎の粉の飲み物を飲んだことが
父に知れたら、また、叱られる
そんな事が頭をよぎり、飲まなかった
今思うと、精一杯のおもてなしだったのに
大変失礼をしてしまったものだ
ある日、姉がラムネを飲んでみたいと言った
母は
どこで売ってるのかしら?
多分、夏だったのだろう
母は、地元のお祭りの屋台へ行って買って来た
母は、ひとりでお祭りなどに行く人では無い
まして、夜
姉のためなら、何でもするのね
小さな頃から、捻くれて歪んだ根性の私
テーブルの上のラムネ
初めてみたラムネ
ビー玉が瓶の中に入っている
薄いブルー
綺麗だった
でも、ビー玉…って
嫌な予感が…
ラムネを見つけた父
なぜ、これを?
姉が欲しがった事を母は話したと思う
そこの記憶は、無い
ビー玉だぞ
喉に詰まったらどうするつもりだ
凄い剣幕
私の頭の中は、コーラもラムネもダメなんだ
そう思いながら、嵐が過ぎる事を待った
今思うと、ラムネ如きで夫婦喧嘩
あり得ない話し
欲しがった姉は、私は知らないわぁーの顔
私は、ドキドキ、ドキドキ
その後、このラムネはどうなったのだろう
飲んだ記憶が無いので
捨てられたのか…
喧嘩の種、ラムネ
その後、私がラムネを見るのは
息子が幼稚園に入ってからだ
私は、ごく普通の家庭で
普通に育った
ずっとそう思っていた
社会に出て
少しずつ、あれ?あれれ?
そう感じる事が…
姉と私
2人
でも、私の中に姉妹の感覚は無い
一緒に遊んだ記憶は無い
仲良く話をした記憶も無い
一緒に通学をした記憶も無い
ひとつの家の中に
一人っ子がふたり
そんな家庭だった
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